2010年 今年買ったアルバム・ベスト10

今年はiPhoneを買ったことで、iTunes Storeで音楽を買う動機が高まり、ほぼオンラインで音楽を買うようになった。また、Twitterを本格的に始めて1年経つこともあり、情報の入口はほぼTwitterとなった。そんななかの、今年買ったベストアルバムを紹介してみたい。

1. O / Oval
anbbと迷うが、やはり今年のベストアルバムはこっち!ovalの久々の新作とあって発売前からわくわくして待っていたが、期待を裏切らない出来栄え。生音を使いながらもエッジの立った音の粒は、2010年の音として記憶されると思う。過去のOvalよりずっと好きだし、ひとつひとつの音がやばさが際立ってる。Club Metroでのライブもよかった。

2. Mimickry / anbb
個人的には、今年の2大巨頭。Alva Noto好きにはたまらないソリッドかつ美しいビートと、ブリクサの呪術的なヴォーカルとのコラボ。カールステン・ニコライは機械的で無色透明というイメージがある人も多いと思うけど、彼のビートの音楽的な豊穣さは、他の同系のアーティストと一線を画している。だからヴォーカルに合う。

3. MP3 KILLED THE CD STAR? / V.A.
Amazonから送られてきたCDにはミックスが入ってるだけ。アルバム収録曲は同梱のパスワードを入力してダウンロードするという趣向。音楽を届ける手段が自由になってきていることを感じさせる。Maltine Recordsのキャッチーな部分を集めたようなアルバムなので、マルチネ初心者にもおすすめかもしれない。
↓行きたかったなぁ…。

4. It’s Here / Kahimi Karie
カヒミ・カリィのこれも久しぶりのアルバム。普段はiTunesに頼っていますが、大ファンのカヒミだけは必ずCDで買います。そういう買い方もアリなんじゃないですかね。大友良英と仕事をし始めてからますます世界観に磨きがかかるカヒミ・カリィ。今作では作曲にも挑戦し、より純度が増したよう。

5. Utada Hikaru Single Collection Vol.2 / 宇多田ヒカル
宇多田ヒカルがTwitterを初めて、TLにRTが見えるようになって、フォローして、YouTubeでPVを見て、まんまと買ってしまったw マーケターの思うつぼw
でも宇多田は同い年でデビューの時からずっと見てるし、最近は買ってなかったけどCDも買ってたし、これでしばらく聴けないかと思うと寂しくて買っちゃった。いい曲ぞろいでヘビロテ中。

6. Highway Rider / Brad Mehldau
ブラッド・メルドーはとんでもなくピアノが上手いです。前から大好きですが、今年はFacebookのファンページで最新情報が手に入ったり、身近に感じられるようになった年でした。いつかライブに行ってみたい。来日せんかな。
↓アップになったときのタッチを見よ。20年ピアノやってたけど、粉砕されるね。ため息しか出ない。

7. Unitxt / Alva Noto
iTunesのいいところは、神戸のような田舎に住んでいてもこういうマイナーなCDを試聴してすぐ買えるところだ。ちょっと前のアルバムだけど買いたした。というか、もう近くのタワレコにないAlva Notoは全部iTunesで買いまくった!

8. Summertime / NOEL-KIT
Twitterで知ったアーティストで、フォローしてツイートも見てるうちに興味が出て、YouTubeでPVを見てかっけー!と感動し、音源も買ってみる。ありゃ、宇多田ヒカルと同じルートで買ってるよコレ。
pingが進化したら、ソーシャルメディアと音楽配信はもっとシームレスになるだろう。購買行動が多様化することは、いいことだと思う。

9. シンクロニシティーン / 相対性理論
相対性理論もTwitterで知ったアーティスト。中毒性がありますなぁ。短期間に再生回数がえらいことになりました。まるえつが大活躍しておられるのは周知のところ。

10. 放課後ティータイム II / 放課後ティータイム
2期から見始めていいなって思ったけいおん。コード進行やメロディの作り方があざといんだけど…。こういう画面を作られちゃあ文句言えないよね!?
アニメがバンドの成長物語という文脈を生み出し、アルバムがとても売れたというのは面白い。かつてJ-POPはそういう文脈を生産する力を持っていたのだが、テレビの没落とともにそういう機能を失ったようだ。

番外編:Panty&Stocking withGarterbelt The Original Soundtrack / TCY FORCE produced by ☆Taku Takahashi
ここ数年でいちばん面白いアニメ、パンティ&ストッキングwithガーターベルト。テンションMAXなサントラが超話題。Pantscadaやばい。もちろん予約済み♡
閉塞的な話題が多いなか、高らかに自由を宣言するこの作品のメッセージと合わせて、このアルバムがあれば来年も楽しく生きられそうです。僕はポップミュージックを解読する際によく「文脈生産能力」という言葉を使いますが、ほんとに今はアニメがこの能力を強く持っていますね。ネットレーベルもアニメをよく題材にしているし。まぁ、いいこっちゃ。

来年はどんな音楽が聴けるかな!
これ買ったよ!これもオススメだよ!というコメントください

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