もう20日前になりますが、Twitterのタイムライン上で見かけたあるブログ記事をツイートしたところ、大量のRTがありました。favstarの計測だと今確認したところ2970RTです。すごい反響だったことが分かると思います。リンク先は2年前のブログ記事で、ある痴漢事件を傍聴された方のレポートになっています。
[cft format=0]
詳しくはブログのリンク先をぜひ読んでみてください。僕は3つの点でこの事件に衝撃を受けました。事件の内容から、ちょっとここから普通ブログでは書かない単語が出てきたりしますがご容赦ください。
1. 有罪率99%はハンパない。
映画『それでもボクはやってない』などで痴漢冤罪事件が注目され、なんとなくやってなくても痴漢だと言われて捕まってしまったら大変なことになる、という認識を持っている人は多いと思います。それでも「片手でつり革、もう片手でかばんを持っていれば大丈夫だ」とか、「両手を上げていれば大丈夫だ」とか思っている人も多いんじゃないでしょうか。この事件が衝撃的なのは、そういう自衛策は全くの無意味だということです。
犯人は被害者の「陰部を撫でまわして膣内に指を挿入」したそうです。聞くだけでも恐ろしい卑劣な行為ですが、逮捕された小林さんには絶対にできない行為なのです。なぜなら、膠原病で指を動かすことができない、動かそうとすると激痛が走るからです。しかし、事件前の医師の診断書さえ無視されて小林さんは有罪判決を受けてしまいました。
その他にも合理的に考えておかしい事だらけなので、これで無罪にならないならいったいどんな証拠を出せば無罪になるのか分かりません。捕まったら最後、無罪になるのは不可能としか思えません。まさに、疑わしきは有罪、いや疑わしくもないけどいちゃもんつけられたら有罪の世界です。
2. 判検交流ってなんじゃ?
この事件の一審の裁判官もそうなのですが、検事が人事交流制度?によって裁判官になることがあるそうです。馴れ合いじゃないんですかね?ツイートで紹介したブログの別の記事でも「控訴審の裁判官つまり「判事」は控訴審で検察庁からの出向してきた「検事」だった「判事」の判断に対して気を遣ったなんてことはないのでしょうか?」と指摘されています。もともとこの事件に限らず問題のある制度とは言われていましたが…。
3. 収容者への扱いがひどすぎる。
この事件は結局最高裁でも上告棄却され、小林さんはいま刑務所におられるわけですが、難病の膠原病に加え裁判で争っているあいだに脳梗塞で倒れ、寝たきりに近い状態だということ。しかし、拘置所や刑務所では治療をうけることができないんですね!びっくりです。この記事やこの記事にどういう扱いを受けたかが書いてありますが、グアンタナモといい勝負なんじゃないですか?この日本という国のレベルの低さ!
この小林さんの現在の刑務所での扱いのひどさを知った有志の方が署名運動を開始されています。大きな拡散元となったツイートをしたことから僕にも何らかの行動をする義務はあるのではないかと思い、さきほど署名したところです。
→ 難病を抱える小林卓之さんの処遇改善と刑の執行停止を求める署名
また、日々最新情報をツイートされていますので、この事件に少しでも興味を持った方はフォローしてみてください。
→ 小林さんの命を守るネットユーザーの会 @kobayashiinochi
小林卓之さんと奥さんのまだ元気な頃の写真とのことです。
奥さんもサルコイドーシスという難病を患い闘病生活の身。
「絶望した!何がなんでも有罪にされる日本の司法に絶望した!【西武池袋線小林事件】 #enzaikbys」への1件のフィードバック