映画感想:シッコ


2007 アメリカ 原題:SiCKO
監督:マイケル・ムーア

評価:★★★★☆

マイケル・ムーア監督の映画は、単なるドキュメンタリーではなく、観終わったあとに「ああ、いい映画だったなぁ」と思わせるのがいいところ。本作でも、911で健康被害を負いながら充分な補償が受けられず、高額な治療費に苦しむ元隊員をムーアがキューバに連れて行き、現地の消防隊員とふれあう場面などは感動する。

しかし、アメリカの医療問題に対する切れ味はちょっと鈍いかも。映画を通して主張しているのは、アメリカ以外の国は医療費が安いし自由に治療できる、でも社会主義なんかじゃないよ、というだけだ。政治家と業界の癒着を分かりやすく暴いたのは見事だが、たぶんもっと根深い問題があると思うんだけど…

とはいえ、アメリカ人に取ってそれほどまでに社会主義とは恐ろしいものなんだな、と実感。そして、この映画に日本が一切出ていなかったことの意味も考えよう。言うまでもなく、映画に出て来た他の国に比べ、悪名高いアメリカの医療制度に近いからだ…。

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