映画感想:告白

2010 日本
監督:中島哲也

オススメ度:★★★★★

映画『告白』観ました。
脚本・演技・撮影・編集・音楽の全てが非常に高いレヴェル、オススメ度★5つです。

でも予告が今イチなんですよね、
若干おちゃらけているのかと心配になりましたが
本編は妙なエンターテイメント臭はなく、
淡々とひとつひとつの告白をていねいに追う。

告白の立場が変わることによって同じ映像が違うように見えるのだが
そのことに違和感を感じさせないカメラワークと編集の妙。
決して美しさだけではない、ストーリーに沿って考え抜かれた映像。

映画を効果的に演出し、120分という長さを感じさせない音楽。
音響効果も映画館で体験してよかったと思わせる緻密なエフェクトワーク。

主演の松たか子の演技力はもちろんすばらしいですが
無名の中学生をオーディションしたという37人の生徒の演技にも一切妥協はありません。

これはデジタルフィルム時代の映画というエンターテイメントのひとつの到達点に違いない。
すばらしい映画を観られる国に住んでいたことを感謝したい、名作でした。

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